zelleは語りたい

ゲームクリエイターとして18年。今更だけどブログ始めました。

エイムアシスト論争に物申す

どうもZelleです。

久方ぶりの記事です。

前回「創の軌跡」の感想をとかのたまっていたんですが、

どうしてもこの事について、触れておきたかったので

先にこちらを記事にしようと思います。

※ちなみに今回かなり長いです。

 

さてさて、本日(10/7)APEXにクロスプレイが実装されました。

PCとCSが混合でバトルできるようになったわけですが、

巷では当然の如く、エイムアシスト戦争が勃発しているわけです。

まぁ、今に始まったことではないのですが・・・・・・。

 

とりあえず先に結論から、

パッドもマウキーも極めたらどっちでも強い! というか

エイムアシストの有無でどっちが強いか比べるのは無意味!!

問題はそこじゃないっ!!

 

はい、結論長いですが、いいたいことはそういうことです。

 

以下解説。

えー、この話題はFPSを語るうえで必ず出てくるネタかつ

結論の出ないテーマとして扱われることが多いのですが、

実のところ結論は出ていて、

未だにあーだこーだ言ってるのは、問題点を正しく理解していないか、

結論に納得できないからだと思っています。

 

で、この話しをするにあたって、

マウキーしか触ったことない、パッドしか触ったことない人は

問題外なので、その旨ご了承いただきたい。

 

後、パッドのほうがどうだ、マウキーのほうがどうだと

それぞれの利点を挙げて主張を通そうとするのはやめましょう。

無意味です。

 

例えばですが、お箸 vs ナイフ&フォークで考えてみてください。

どっちが食事をするのに優れてるか比べるのと同じ話しです。

 

論点がずれてるんです。問題はそこじゃない。

 

じゃあ何が問題なのかという話しですが、

エイムアシストという機能のありかたについてです。

 

エイムアシストの本来の役目はパッドの苦手な部分を

補助するためのものなのですが、

一定の条件下において有利不利が発生するというところにつながって

しまうんです。

 

 

マウキーとパッド(エイムアシストなし)で同じエイム力を

持ったプレイヤーがいた場合、

そこにパッドだけエイムアシストが付くとどうなると思いますか?

単純に考えるとパッドのほうが有利になりますよね?

 

本来は補助を主としていたものが、

有利な状況を作り出してしまうことがあるんです。

 

で、大事なのは競技シーンでこの状況がOKと

されているというところにあります。

競技シーンなのに、デバイスによる有利不利が存在しているというのが

一番の問題点です。

 

競技シーン以外であればさしたる問題ではないです。

遊びですからね。

エイムアシストずるい! というのであれば、

極論デバイスを変えればいいだけの話しなので。

 

しかし、競技というのは限りなく公平であるべきです。

そこに抵触しているからこそ、エイムアシストを公式として

OKなのはいかがなものかという話しです。

 

で、これを解決する方法は実は簡単で、デバイスを固定しちゃえばいいんです。

マウキー限定、パッド禁止またはその逆としちゃえばいいだけなんです。

なんなら、使うマウキーもこれっ! パッドはこれっ! と縛るのが

一番良い方法だと思います。

 

エイムアシストを調整してマウキーとパッドを平等にというのは

現実的に不可能だと思います。

だって、お箸とナイフ&フォークを同じ機能に調整するなんて無理でしょう?

なので、運営や開発にこれを求めても対応できないと思います。

実現する方法があるかもしれませんが、皆が納得いく形にもっていくというのは

現状不可能だと思います。

 

じゃあもう、いっそのことエイムアシストなくせば?

って方法もあるんですが、それはそれで問題があるんですよねぇ。

 

そもそもマウキーとパッドでは同じ結果を出そうとしても方法が違います。

マウキーと同じような操作をパッドでするのは物理的に不可能なんですね。

なので、パッドの操作がマウキーに少しでも近づけるよう

エイムアシストという機能があるわけです。

 

少し話しておきますと、

例えばマウキーでは視点を動かす時、

マウスを1cm動かせば、画面の視点も1cm動かすということが

簡単にできるんですが、

パッドで同じ操作を行おうと思った場合、

視点を動かすのはアナログスティックなので、

アナログスティックを○°○秒間倒して、ニュートラルに戻すという

感覚による操作が必要になってきます。

 

エイムアシストの機能からはちょっとずれますが、

マウキーで左右移動を行う場合、

キーボードの左を押しながら右を押して、行きたい方向と逆のキーを

離すだけで簡単に左右移動ができます。

パッドの場合は移動もアナログスティックなので、

左から右へ行こうと思ったら、アナログスティックを左から右へ

倒す必要があるわけです。

かたやデジタル操作、かたやアナログ操作と同じ結果を生み出すにも

方法が違うんです。

※ここはどっちも触ったことがある人は分かる話しだと思います。

 

パッドとマウキーについて、個人的な考えにはなりますが、

パッドというのは人を選ばない、感覚的に操作ができる汎用的なデバイス

その代わり精度や正確性を求める操作は苦手。

マウキーというのは、操作が複雑なのでとっつきにくいが慣れれば

精度や正確性に優れた操作ができるようになる。

以上がそれぞれの特徴だと思っています。

 

エイムアシストというのは精度や正確性を求める操作が苦手なパッドの

ためのものなので、あったほうがユーザーとしては助かると思いますが、

極めれば関係なくなるというのも最もな話しではないでしょうか。

かかる時間や才能の有無はおいといて。

 

というわけで、長くなりましたが

最初の結論にいたるわけでして、私としては

カジュアルシーンではマウキーとパッドが混在したところで

そこを問題視するのはお門違いですし、エイムアシストにケチつけても

しょうがないと考えています。

競技シーンではというところについては運営・開発陣でも

真剣に取り組むべき課題ではないかと思います。

 

ちなみにオートエイム(チート)やらコンバーターマウサーは

イカサマなのでダメです。あれは完全にルール違反です。

お箸の使い方が完璧なロボットを操作してるようなもんです。

だから、チートやコンバーターマウスは絶対使っちゃダメだぞ!

 

以上!!